- 売上収益
- 5,069億円2025年、酒税込み
- 酒税
- 約1,158億円売上収益の23%
- 事業利益
- 250億円酒税抜き売上の6.4%
- 国内酒類の利益率
- 15.0%酒税抜き、2025年
- 海外酒類の利益率
- 0.2%2025年
- 不動産の売却
- 4,770億円企業価値、3回に分けて譲渡
- 株主還元
- 2,500億円2027〜2030年の計画
- ROEの目標
- 8%以上2030年。2025年は9.4%
01どんな会社か
サッポロビールは、「黒ラベル」「ヱビス」で知られるビール会社です。2026年7月に、上場していたサッポロホールディングスが事業子会社のサッポロビールを吸収合併し、社名をサッポロビールに改めました。2025年の売上収益は5,069億円で、その57%、事業利益(全社費用を差し引く前)の80%を国内酒類が占めています。
| 事業 | 主な会社・ブランド | 売上収益 | 事業利益 |
|---|---|---|---|
| 国内酒類 | サッポロビール(黒ラベル、ヱビス、RTD、ワイン) | 2,910 | 263 |
| 海外酒類 | スリーマン(カナダ)、サッポロU.S.A. | 877 | 2 |
| 外食 | サッポロライオン(銀座ライオンなど) | 215 | 20 |
| 国内食品飲料 | ポッカサッポロ(キレートレモン、ポッカレモン100) | 809 | 30 |
| 海外飲料 | POKKA(シンガポール、マレーシア) | 257 | 12 |
| 全社費用など | ▲78 | ||
| 連結 | 5,069 | 250 |
億円、2025年。旧区分。出所:FACT BOOK 2026 p32
2024年までは不動産も柱の一つだった
恵比寿ガーデンプレイスなどを持つ不動産事業は、2024年に事業利益78億円を稼いでいました。2025年12月に外部資本の導入を決めて非継続事業に分類し、2026年6月の第1回の譲渡で連結から外れています。国内酒類の事業利益263億円は、全社費用を差し引いた連結の事業利益250億円を上回ります。ほかの事業の利益は、全社費用でほぼ消えてしまう構造です。
2026年からの報告セグメントは「国内事業」と「海外事業」の2区分になり、アジア・欧州向けの輸出は海外事業へ移りました。本レポートでは、6年分を同じ基準で比べるため、2025年までの事業別の数字を旧区分で示します。
02収益構造:売上の23%は酒税
損益計算書を上から読むと、売上収益5,069億円のうち約1,158億円は国に納める酒税です。会社が開示する「酒税抜き売上収益」は3,911億円で、そこから酒税を除いた原価(2,240億円)と販管費(1,420億円)を引いた事業利益は250億円です。
酒税は量で決まる定額。だから売上と原価に同じ額が入る
酒税は、価格の何%という税ではなく、出荷した量に応じて決まる定額の税(従量税)です。納める義務はメーカー自身にあり、工場から出荷した時点で発生します(酒税法第6条・第22条)。2025年のビールは1キロリットル当たり18.1万円、350ml缶1本で63.35円でした。メーカーは納めた酒税を価格に含めて卸に売るので、同じ63.35円が売上にも原価にも入ります。
(工場)
- 量に比例する定額(従量税)
- ビールは1kl当たり18.1万円(350ml 63.35円、2023年10月〜)。価格の何%ではない
- メーカーが自分で納める
- 工場から出荷した時点で、メーカーに納税義務がある。納めた額を価格に含めて卸に売るので、1缶の63.35円が原価にも売上にも入る
- 会計の扱い
- IFRSでも国内の酒税は売上に含め、代理人として関わる地域の酒税だけを売上から控除する(有価証券報告書 第102期 p115)
酒税を除くと、売上に対する原価率は57%、販管費率は36%、事業利益率は6.4%です。酒税込みの売上で計算した事業利益率(4.9%)より1.5pt高く見えますが、利益の額は同じです。
国内は卸を通じて売る
国内の流通は卸を経由します。最大の販売先は国分グループで、2025年の売上は727億円、売上収益の14%でした。費用の内訳は有価証券報告書に開示がなく、原材料(麦芽・ホップ・トウモロコシ)、容器(アルミ缶・瓶・PET)、物流費の金額は分かりません。開示されている人件費(従業員給付費用)は約759億円(不動産事業を含む)で、原価と販管費の両方に含まれています。
03海外大手との比較:差は事業の組み合わせ
酒税を除いた売上を100として、海外のビール大手3社と費用の構成を比べました。
利益率は、海外大手の13.6〜14.6%に対してサッポロは6.4%です。費用の分類が近いCarlsberg・Royal Unibrewと比べると、原価率の差は0〜3ptですが、販管費率の差は5〜7ptあります。差の大半は販管費です。では、この重さはどこから来るのでしょうか。
国内酒類だけなら、利益率は15%
事業別に分けると、構図がはっきりします。酒税抜き売上の45%を占める国内酒類は、利益率15.0%で海外大手と同じ水準です。残り55%の事業(海外酒類・外食・食品飲料)は合わせて利益率3.0%にとどまり、全社費用がさらに2.0pt押し下げて、連結は6.4%になります。販管費が重く見えるのは、国内のビールが非効率だからではなく、利益率の低い事業と全社費用を抱えているからです。
ただし、国内酒類の15.0%は二つの理由で高めに出ています。一つは全社費用が配分されていないこと、もう一つは、2025年に不動産事業から移した恵比寿ガーデンプレイスの持分30%などの利益が含まれることです(金額は非開示。2024年の数字を組み替えたとき、継続事業の事業利益は約26億円増えました)。全社費用を売上比で配分すると13.0%、さらに26億円を除くと11.5%で、海外大手をやや下回ります(付録B)。それでも、連結の6.4%との差の大半は事業の組み合わせで説明できます。
広告費が重いのか
IFRSに移行した2018年以降、サッポロは広告宣伝費の金額を開示していません。最後の開示(2017年、日本基準)は202億円で、売上高5,515億円の3.7%でした。当時の販管費で大きかったのは、販売奨励金及び手数料(399億円)と、物流費などを含む「その他」(797億円)です。IFRSでは、顧客に支払う販売奨励金は原則として売上から差し引かれます。2025年の販促投資の上積みは31億円で、販管費の約2%です。広告費だけでは、販管費の重さは説明できません。
04本業の推移と酒税一本化
不動産を除いた本業(酒類+食品飲料-全社費用)の事業利益は、2020年の66億円の赤字から、2025年には250億円まで伸びました。
売上は5年で23%増えました。酒類の値上げとStone社の買収が中心で、食品飲料は事業の整理で縮小しています。2020年は新型コロナで業務用ビールと外食が落ち込み、早期退職も実施した年でした。利益率は▲1.6%から4.9%へ上がっています。
酒税一本化で、ビールが有利になる
ビール類の酒税は、2020年10月から3段階で一本化されてきました。最終段階の2026年10月に、ビール・発泡酒・新ジャンルは350ml当たり54.25円にそろいます。ビールは77円から約23円下がり、反対にチューハイなどは28円から35円に上がりました。
| 円/350ml | 〜2020年9月 | 2020年10月 | 2023年10月 | 2026年10月 |
|---|---|---|---|---|
| ビール | 77.00 | 70.00 | 63.35 | 54.25 |
| 発泡酒(麦芽比率25%未満) | 46.99 | 46.99 | 46.99 | 54.25 |
| 新ジャンル | 28.00 | 37.80 | 46.99(発泡酒に統合) | 54.25 |
| チューハイ等 | 28.00 | 28.00 | 28.00 | 35.00 |
酒税の変化は価格に転嫁されるため、メーカーの利益に直接は効きません。効くのは需要の移動です。ビールが相対的に安くなれば、ビールの比率が高い会社ほど有利になります。
サッポロのビールの比率は81%で、市場の58%を大きく上回り、2030年には96%を目指しています。2025年のビールの数量は前年比103%で、市場(99%)を上回りました。主力の「黒ラベル」の缶は107%で、10年で約2倍(ビール缶の市場は約1.1倍)に伸びています。
05海外:買収型から他社の販売網へ
海外酒類の売上は7年で1.7倍になりましたが、事業利益は毎年ほぼゼロです。売上の伸びには、Stone社の買収と円安が含まれます。
- 2006年カナダ3位のスリーマンを買収。いまも海外ブランドの数量の中心
- 2017年米国のAnchor Brewingを約119億円で取得。2023年に解散を決議
- 2022年米国のStone Brewingを約226億円で取得。2024年にのれん139億円を減損し、2026年5月にブランドとホスピタリティ事業の資産をFirestone Walkerへ譲渡
米国のクラフトビール2社の買収は、いずれも減損と撤退に終わりました。
伸びているのはSAPPOROブランド
SAPPOROブランドの数量は4年で1.9倍に伸び、2026年には海外ブランドに迫る計画です。現地通貨で見ても、米国のSAPPORO U.S.A.の売上は8年で1.67倍になった一方、2006年に買収したスリーマンは1.07倍にとどまり、2023年をピークに減っています。海外の成長の源は、買収したブランドではなくSAPPOROブランドにあります。
工場を持たずに売る:合弁とライセンス
2026年、サッポロは海外での売り方を変えました。
買収型
- 売るもの
- 自社で造ったビール(現地の工場・販売網ごと保有)
- 入るお金
- 現地の売上と利益(損失も)
米国:Anchor(2017年)
米国:Stone(2022年)
米国の2社は減損・撤退に終わった
現地大手の販売網に乗せて売る
売るもの:SAPPOROのビール(ベトナム工場で製造)とブランドの使用権
入るお金:製造の収益+ロイヤリティ+合弁の利益の25%(持分法)
ブランドの使用権を売る
売るもの:ブランドの使用権(製造・販売は相手)
入るお金:ロイヤリティ(使用料)
出所:カールスバーグ社との戦略的資本業務提携の補足説明資料(2026年7月6日)p4-8、2026年12月期 中間決算短信、Carlsberg Britvicの告知(2026年7月28日)
カールスバーグとの合弁は、マレーシア・シンガポール・香港・ラオス・ベトナム・カンボジアの事業をまとめた会社に、サッポロが25%(6.43億米ドル、約1,029億円)を出資するものです。会社はこの案件の利回りが、資本コストを基にしたハードルレート12%を上回ると説明しています。工場や販売網を自分で持たないので必要な資本は小さく、損失を丸ごと抱えるリスクも小さくなります。その代わり、入るのは売上の一部(持分の利益や使用料)です。
米国では、Stoneのブランドとホスピタリティ事業の資産を譲渡し(2026年5月)、生産をRichmond工場に集めて、Escondido工場は年内に製造を止めます。会社は、米国事業のEBITDAが2026年に黒字になると見込んでいます。
06資本の入れ替え:不動産を売り、還元で絞る
2025年12月、サッポロは不動産子会社サッポロ不動産開発の株式を、PAG・KKR系のファンドが出資するSPARK合同会社へ売ることを決めました。企業価値は4,770億円(株式価値3,746億円)で、2026年6月に51%、2028年6月に29%、2029年6月に20%と、3回に分けて譲渡します。
利回り2〜4%の不動産から、7〜12%を求める投資へ
- 使い方
- 見込みの利回りがこれを下回る案件はやらない。会社が期待する利回りそのものではない
- 決め方
- 事業別・地域別のWACC(株主と銀行が求める利回りの加重平均)に、上乗せ幅を足して決める
- 国内と海外の差
- 海外は国や為替のリスクがある分だけ高い(国内7%、海外10〜12%)。カールスバーグ案件は、資本コストを基にした12%を上回ることを確認して決めた
不動産に置いていた資本の利回りは、帳簿価額で見ても3.8%、売れる値段(公正価値)で見れば1.9%です。国内投資の最低ライン7%にも届きません。資本を不動産から引き揚げ、基準を超える投資と株主還元に回すのが、中期経営計画の骨格です。
入る約6,500億円を、投資と還元に分ける
株主還元は約2,500億円(配当約800億円、自己株式の取得約1,700億円)です。2025年12月に不動産の売却を決めた時点では、2030年度までの総還元額を「1,000億円程度」としていたので、8か月で2.5倍に増えました。ただし12月の数字は不動産の売却資金の使い道として示したもので、事業から得る資金を含めた計画は8月に初めて示されています。配当はDOE(自己資本に対する配当の比率)3%以上を目安に、2030年の目標を4%以上から5%以上へ引き上げ、減配しない「累進配当」を導入しました。会社は「2030年度までに魅力的な投資の機会が見通せない場合、追加の株主還元を検討する」とも述べています。
膨らんだ自己資本を絞り、ROEを戻す
第1回の譲渡で、子会社の支配を失ったことによる利益(税引前3,150億円)を計上し、自己資本は2,189億円から5,129億円へ2倍超に膨らみました。この利益には、手元に残す49%の株式を時価で評価し直した分(約1,544億円)が含まれ、現金は伴いません。実際の入金は2,779億円(株式の譲渡1,833億円、貸付金の回収945億円)です。
ROE(当期利益÷自己資本)は、分母が膨らむと下がります。2030年の事業利益の目標400億円から税金30%を引いた当期利益280億円を置くと、自己資本が5,129億円のままならROEは5.5%、会社の目標どおり3,500億円に絞れば8.0%です。会社の目標(自己資本3,500億円・ROE8%以上)は、この計算と合っています。2026年のROEは売却益で一時的に83.4%(会社予想)になりますが、本業の実力ではありません。
会社が採るのは「基準を超える投資」と「株主に返す」の二つで、どちらもROEを8%以上に戻します。避けているのは、現金のまま置くことと、利回りの低い買収です。ハードルレートの公表と追加還元の約束は、過去の買収の失敗への懸念に答える設計と読めます。筆頭株主の3Dインベストメント・パートナーズ(保有比率19.44%、2025年1月の大量保有報告書)は、資本効率の改善を求めてきたと報じられています。
072026年上期の進捗
2026年上期(1〜6月)の決算で、施策と数字を確かめました。施策は計画どおり進んでいますが、数字で成果を確認できたのは国内だけです。
① 国内ビール進んでいる
ビールの数量は105%、国内酒類の事業利益は78億円から99億円へ。1〜9月の累計でもビール103%、黒ラベル101%、ヱビス(ブランド計)93%。ただし酒税改正の前の数字で、通期計画は下期の減益を見込む
② 海外のアセットライト化施策は進行、利益は未確認
Stoneの譲渡、米国の再編、合弁の契約、英国のライセンスは計画どおり。海外事業の事業利益は2億円で、前年(1億円)並み
③ 資本の入れ替え実施途中
第1回の譲渡で2,779億円が入金し、社債・借入金は約560億円減少。中間配当20円は前年の年間配当18円(株式分割後)を上回る。自己株式の取得はまだで、自己資本は5,129億円に
一方で、営業利益は59億円の赤字でした(前年同期は52億円の黒字)。米国の再編に伴う減損などで、その他の営業費用が182億円にふくらんだためです。また、シンガポール・マレーシアを除く輸出の売上は、中東情勢の影響で前年同期の46%に落ちました。10月7日には、大手酒類メーカー4社による販売価格のカルテルの疑いで、公正取引委員会の立入検査を受けています。業績への影響は、現時点では分かりません。
08結論:ROE8%に必要な事業利益は400億円
サッポロの収益構造は単純です。国内のビールが稼ぎ、海外酒類・食品飲料と全社費用がその利益を薄めています。会社の打ち手は、ビールへの集中、海外のアセットライト化、そして不動産から酒類と株主への資本の入れ替えです。還元で自己資本を3,500億円に絞る部分は、会社が自分で決められます。しかしROE8%のもう半分、事業利益400億円は事業の成果にかかっています。2026年の会社予想220億円から年16%の伸びが必要で、そのうちどれだけを合弁の持分法の利益が埋め、どれだけを既存の事業が稼ぐかが、このエクイティストーリーの分かれ目です。
見るべき数字① 国内ビールの数量
- 酒税一本化後の10〜12月の数量と国内酒類の利益
- ビールの比率81%(市場58%)の強みが利益になるか
見るべき数字② 海外の利益
- SAPPOROブランドの数量と海外事業の利益
- 数量は北米113%・アジア120%、利益は2億円。合弁とライセンスで利益に変わるか
見るべき数字③ 自己株式の取得
- 総額1,700億円の大半は2027年以降
- 計画どおり実行され、自己資本が3,500億円に向かうか
今後の確認ポイント
- 2026年11月第3四半期決算:改正前の駆け込みを含む国内ビールの数量
- 2026年12月カールスバーグとの合弁が発足(予定)。2027年から持分法の利益が入る
- 2027年2月通期決算:改正後の数量、海外のブランド別の数量、米国のEBITDA黒字化
- 2027年〜自己株式の取得(総額1,700億円)の実行ペース
- 2028年6月不動産の第2回の譲渡(29%)
- 2029年6月不動産の第3回の譲渡(20%)で売却が完了
国内のリスク
- 改正後の反動減
- 伸びているRTD(チューハイ等)の増税
- 公正取引委員会の調査
海外のリスク
- 米国の再編の遅れ
- 合弁の発足の遅れ
- 中東向けの輸出の減少
資本のリスク
- 成長投資3,000〜4,000億円の買収の成否
- 自己株式の取得の先送り
付録計算の詳細
A 用語の整理
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| 事業利益と営業利益 | 事業利益=売上収益-売上原価-販管費(本業の稼ぎ、会社独自の指標)。営業利益は、これに減損・固定資産の売却損益・構造改革の費用などを加減したもの。IFRSには特別損益がないため、減損は営業利益に入る |
| 酒税の扱い | 量で決まる定額の税(従量税)。メーカーが出荷時に納め、価格に含めて売るため、売上と原価に同じ額が入る。他社と比べるときは酒税を除いて見る |
| ハードルレート | 新しい投資を実行してよいかを決める最低限の利回り。これを下回る案件はやらない |
| ライセンス | ブランドとレシピの使用を他社に許し、製造と販売は相手が行う。サッポロは売上に応じた使用料(ロイヤリティ)を受け取る |
| 支配を失ったときの評価替え | 子会社の支配を失うと、手元に残す株式も時価で計上し直し、帳簿価額との差を利益にする。今回は約1,544億円で、現金は伴わない |
| 自己資本と還元 | 配当は利益剰余金を、自己株式の取得は「自己株式」(マイナスの項目)を通じて自己資本を減らす。投資は資産の中身を入れ替えるだけで、効くのは後の損益 |
B 国内酒類の利益率の補正
| 項目 | 値 | 計算 |
|---|---|---|
| 国内酒類の事業利益 | 263億円 | FACT BOOK 2026 p32(旧区分、輸出を含む) |
| 国内酒類の酒税抜き売上 | 1,752億円 | 売上収益2,910億円-酒税1,158億円(全額を割り当てた概算) |
| 表面の利益率 | 15.0% | 263÷1,752 |
| 全社費用の配分 | ▲35億円 | 全社費用▲78億円×国内酒類の酒税抜き売上の比率44.8% |
| 全社費用を配分した利益率 | 13.0% | (263-35)÷1,752 |
| 不動産から移した資産の利益 | ▲26億円(仮定) | 2024年の組替による継続事業の事業利益の増加額(168億円-(220億円-不動産78億円))を2025年にも当てはめた |
| 補正後の利益率 | 11.5% | (263-35-26)÷1,752 |
| 比較:海外大手 | 13.6〜14.6% | 図4 |
C ROEの計算
| 項目 | 値 | 計算 |
|---|---|---|
| 2025年のROE(会社開示) | 9.4% | 期中平均の自己資本で計算 |
| 2025年のROE(期末の自己資本) | 8.9% | 当期利益195億円÷2,189億円 |
| 2030年の当期利益(概算) | 280億円 | 事業利益の目標400億円×(1-30%) |
| 2030年のROE(自己資本5,129億円のまま) | 5.5% | 280÷5,129 |
| 2030年のROE(目標の3,500億円) | 8.0% | 280÷3,500 |
| 事業利益に必要な伸び | 年16.1% | (400÷220)の4乗根-1。2026年の会社予想220億円から |
D 数字の基準について
- 2024年は二つの基準がある。不動産を含む当初の数字と、不動産を非継続事業に分けた組替後の数字。2025年と比べるときは組替後を使った
- 報告セグメントは2020〜2024年が「酒類・食品飲料・不動産」、2025年が「酒類・食品飲料」、2026年から「国内事業・海外事業」。輸出(アジア・欧州向け)は2026年から海外事業に入る(2026年計画ベースで売上約100億円、事業利益約9億円)
- 国内酒類の事業利益は旧区分で263億円、輸出を移した新区分で254億円
- 2026年1月1日に1株を5株に分割。配当は分割後の金額で比べた(2025年の年間配当90円は分割後18円)
- 2026年7月1日に、サッポロホールディングスがサッポロビールを吸収合併し、社名をサッポロビールに変更。それ以前の資料は旧社名で発行されている