BAKERIZATION RESEARCH 企業・財務分析2026年10月13日
企業分析|外食|東証プライム 3563

客数で稼ぐスシローと、
中国リスクの値段

FOOD & LIFE COMPANIESの強みと海外成長の質を、有価証券報告書と決算資料から読み解き、市場が中国の政治リスクにつけている割引を定量化する。

執筆 許 博然2026年10月13日読了目安 約15分
スシローの客席のタッチパネルと回転レーン
客席のタッチパネルと回転レーン 写真:Tokumeigakarinoaoshima/Wikimedia Commons(CC BY-SA 4.0)
株価
5,484円2026年10月13日
時価総額
約1.25兆円自己株式を除く
売上収益
4,296億円2025/9期
営業利益率
8.4%2025/9期、連結
国内店舗数
667店スシロー、2025/9末
海外店舗数
331店2026年8月
ROE
26.3%2025/9期
PER
39.5倍会社予想EPS 138.73円

01どんな会社か

FOOD & LIFE COMPANIES(以下F&LC)は、回転すしチェーン「スシロー」を運営する持株会社です。売上の9割以上、利益のほぼすべてがスシローから生まれており、この会社を分析することは、スシローという一つの業態を分析することとほぼ同義と言っていいでしょう。

スシローは1984年に大阪府豊中市で創業し、1996年に「1皿100円均一」の店を出して急成長しました。現在の基本の皿は税込120円からで、回転すし市場の売上高では10年連続で首位にあります。2017年に東証一部へ再上場し、2021年に現在の社名へ変更しました。

スシローの皿
色で値段を分けた皿 写真:Tokumeigakarinoaoshima/Wikimedia Commons(CC BY-SA 4.0)
スシローのすし
基本の皿にのったすし 写真:RuinDig/Yuki Uchida/Wikimedia Commons(CC BY 4.0)
北京のスシロー店舗
北京の店舗(2026年) 写真:N509FZ/Wikimedia Commons(CC BY-SA 4.0)

店の仕組み:客席のタッチパネルと、店内での調理

客は席のタッチパネルで注文し、すしはレーンで届きます。2023年からは客席のモニター「デジロー」、配膳の自動化「オートウェイター」の導入を進めており、人手を減らしながら回転を上げる設計です。すしは各店で調理しています(同業のくら寿司のようなセントラルキッチンは持たない)。そのぶん人件費は重くなりますが、鮮度で客を呼ぶ考え方です。

グループの構成

2025年9月期の売上は4,296億円です。国内スシローが62%、海外スシローが31%を占め、残りが持ち帰りすしの「京樽」と居酒屋業態の「杉玉」です。京樽は2021年に完全子会社にしましたが、2026年9月にSRSホールディングスへ売却しており、経営資源はスシローに集中しています。

図1
売上・利益・店舗数のほとんどがスシロー
構成比(%)、2025/9期。切り離した部分がスシロー(国内+海外)
国内スシロー海外スシローその他(京樽・杉玉など)
注:セグメント利益はブランド使用料の支払後で、調整額と「その他」セグメントの損失を除く。京樽は2026年9月に売却。出所:有価証券報告書(2025/9期)、自己計算

沿革

  • 1984年大阪府豊中市で創業
  • 1996年「1皿100円均一」の1号店を兵庫県宝塚市に出店
  • 2002年回転すしの総合管理システムを開発
  • 2011年海外展開を開始(韓国)。回転すし業界で売上高首位に
  • 2017年東証一部に再上場。居酒屋業態「杉玉」1号店
  • 2018〜21年台湾、香港・シンガポール、タイ・中国本土に初出店
  • 2021年京樽を完全子会社化し、社名をFOOD & LIFE COMPANIESに変更
  • 2023年客席モニター「デジロー」の導入を開始
  • 2026年京樽を売却。海外店舗は331店(8月)

02海外への広がり

この5年で、F&LCは国内の会社から国際的な外食企業へと姿を変えました。海外スシローの売上比率は2021年9月期の7%から2025年9月期には31%へ上がり、2026年9月期は第3四半期までの累計で39%に達しています。

図2
海外スシローの売上比率
連結売上収益に対する比率(%)
出所:有価証券報告書、2026/9期第3四半期決算短信

店舗数は2021年9月末の59店から2025年9月末には234店、2026年8月には331店まで増えました。進出先は台湾・香港・中国本土の中華圏が中心で、ここ数年は中国本土の店舗が最も速く増えています。中国本土は2021年の初出店から4年で63店に達し、2026年4月には100店を超えました。

図3
海外店舗数の推移:中国本土とそれ以外
期末店舗数(店)
中国本土中国本土以外(台湾・香港・タイ・シンガポールほか)
注:他ブランドを含む。出所:有価証券報告書「主要な設備の状況(在外子会社)」

03強み:客数で稼ぐ

回転すしの価格帯は各社ほぼ同じです。それでもスシローの1店舗当たり売上は、国内で4.0億円とくら寿司(3.2億円)の1.25倍、かっぱ寿司の約2倍あります。同じ値段で多くの客を集めていること、つまり客数を稼ぐ力が、スシローの最大の強みです。

図4
1店舗当たり売上:スシローは国内でも海外でも最も大きい
百万円、各社の最新期
出所:各社の有価証券報告書・決算短信(F&LC 2025/9期、くら寿司 2025/10期、かっぱ寿司 2026/3期)

意外なことに、スシローの費用は安くありません。原価率は43.0%で、くら寿司の40.8%より高い水準です。それでも利益率が高いのは、人件費・家賃・設備といった1店舗当たりでほぼ決まった費用を、大きな売上で薄めているからです。下の図は、両社の1店舗当たり売上を同じ縮尺で積み上げたものです。

図5
1店舗当たり売上の内訳:販管費はほぼ同額、差は売上の大きさ
百万円、各社の連結の費用比率を国内の1店舗当たり売上に当てはめた概算。営業利益だけを下に分けて表示
営業利益原価(食材費)販管費(人件費・家賃・償却など)
注:比率はF&LC 2025/9期(営業利益率8.4%)、くら寿司 2025/10期(2.2%)の連結値。出所:各社の決算資料、自己計算
営業利益率 = 限界利益率 - 固定費 ÷ 売上
スシロー
32.4% - 23.9% = 8.5%
くら寿司並みの売上なら
32.4% - 29.9% = 2.4%(くら寿司の実績2〜3%とほぼ同じ)

費用の構造がそのままでも、1店舗当たり売上がくら寿司並みに下がれば、利益率はくら寿司と同じ水準まで落ちます。スシローの利益率の高さは、費用の安さではなく売上の大きさで説明できます。

04近年の業績と投資

2022〜23年は、おとり広告問題、迷惑行為動画、円安による原価高が重なり、客数と利益が大きく落ちました。そこからの回復の仕方は、国内と海外で対照的です。

図6
国内は店舗を増やさずに売上を伸ばし、海外は店舗とともに売上を伸ばす
売上収益(億円、棒・左軸)と期末店舗数(店、線・右軸)
国内スシロー 売上店舗数
出所:有価証券報告書。店舗数+9%に対し売上+25%(2021→2025)
海外スシロー 売上店舗数
出所:有価証券報告書。店舗数3.8倍に対し売上7.7倍(2021→2025)

国内の売上を押し上げた要因も変わりました。2024年9月期は客数の回復(+13.2%)が中心でしたが、2025年以降は値上げによる客単価の上昇が売上を支えています。国内では、値上げを続けられるかどうかが今後の論点です。

国内既存店(前年比)2024/92025/92026/9 上期
客数+13.2%+4.2%+2.9%
客単価+0.9%+5.7%+5.8%
売上+14.2%+10.1%+9.0%
出所:会社の月次情報

投資の性格は国内と海外で正反対

国内の新店は年13〜19店にとどまり、投資の大半は既存店の作り替えです。客席モニターや自動配膳の導入で、国内の機械装置の帳簿価額は2023年から2025年の2年で2.3倍になりました。人件費の上昇に備えて利益率を守る投資です。一方、海外の投資はほぼすべてが新店で、1店当たり約2億円をかけて年45〜55店(2026年9月期は約113店)を出しています。

図7
設備投資と店舗数:国内は作り替え、海外は新店
設備投資(億円、棒・左軸)と期末店舗数(店、線・右軸)
国内スシロー 設備投資店舗数
海外スシロー 設備投資店舗数
出所:有価証券報告書「設備投資等の概要」

資本効率:ROEの上昇はレバレッジではなく本物の改善

ROEは2023年9月期の11.7%から2025年9月期には26.3%へ上がりました。分解すると、財務レバレッジはむしろ低下しており、利益率と総資産回転率の改善がROEを押し上げています。過去の買収で生じたブランド・のれん(約840億円)を除いたROICも、3.6%から10.8%へ改善しました。

図8
ROEとROIC
%
ROEROIC(のれん・ブランドを除く)ROIC
注:ROIC=NOPAT(営業利益×(1-法定実効税率34.1%))÷平均投下資本(資本+有利子負債〔リース負債を含む〕)。出所:有価証券報告書、自己計算
ROEの3分解2023/92025/9
当期利益率2.7%5.3%
総資産回転率0.88回1.13回
財務レバレッジ4.98倍4.38倍
ROE11.7%26.3%

05営業予測

予測は国内と海外を分けて組みました。国内は、売上の伸びを2026年9月期の+8.9%(直近の実績ペースと会社計画の中間)から+4%へ逓減させ、利益率は6.8%(ブランド使用料後)で据え置きます。海外は「店舗数×1店舗当たり売上」で積み上げます。為替は直近の水準で固定しました。

中国本土の出店ペースを、外資の外食チェーンから類推する

海外の成長の中心は中国本土です。中国本土で外資の外食チェーンがどう伸びたかを見ると、ピザハット・KFC・マクドナルドのような大手でも、数千店の規模では年10〜15%に落ち着きます。数百店の段階で年34%の急拡大をした味千ラーメンは、品質問題の後に年5%へ失速しました。スシローの会社目標(2035年に中国本土500店、年約15%)は、外資大手の実績と同じ水準で、無理のない目標と言えます。

図9
中国本土での店舗数の伸び(年率)
外資の外食チェーンとスシロー
出所:Yum China 10-K、各社発表、中国メディア、香港証券取引所の決算公告

これをもとに、中国本土の店舗数に5つのシナリオを置きました。中間シナリオでは、2030年9月期に383店になります。台湾は65店、香港は55店で頭打ちとし(同じ台湾でくら寿司は60店で頭打ち)、その他の国は年20%から15%へ減速させています。

図10
中国本土の店舗数のシナリオ
期末店舗数(店)
出所:自己予測

予測の結果

中間シナリオでは、2030年9月期に売上8,822億円、営業利益1,002億円となり、海外の売上比率は59%まで上がります。海外の利益率は、現在の収益構造(EBITDAマージン約23.6%、1店舗当たりの償却費はほぼ一定)が続く限り約14%で頭打ちになり、連結の利益率が上がるのは利益率の高い海外の比率が増えるためです。

図11
国内・海外スシローの売上予測
億円、中間シナリオ
国内スシロー海外スシロー
出所:自己予測(為替は2026/9期10〜6月の平均で固定)
2025/9実績2026/92028/92030/9
売上収益(継続事業)4,056億円5,117億円7,055億円8,822億円
営業利益364億円511億円763億円1,002億円
営業利益率9.0%10.0%10.8%11.4%
海外の売上比率32%42%53%59%
注:継続事業(京樽・その他を除く)。2025/9期の連結営業利益率8.4%とは範囲が異なる

2026年9月期の予測(売上5,117億円、営業利益511億円)は会社予想(5,050億円、505億円)とほぼ一致し、2027年9月期の売上予測(6,151億円)もアナリスト11人の平均(6,142億円)と0.1%しか違いません。近い将来の成長について、本予測と市場の見方はそろっています。

06株価の評価

株価は2026年10月13日時点で5,484円です。DCF(割引キャッシュフロー法)と、比較会社の倍率(Comps)の二つで評価しました。

DCF:割引率を逆算するためのレンズとして使う

株主資本コスト 6.2% = リスクフリー 2.39% + β 0.74 × 株式リスクプレミアム 5.15%
リスクフリー
10年国債2.99%(2026年9月1日)から日本の信用リスク分0.60%を除いた値
β
外食業種(世界410社)の値を、リース負債を含む借入水準で戻したもの
WACC
6.0%(借入の比率が小さいため、株主資本コストとほぼ同じ)

この割引率で計算すると、中間シナリオの1株当たり価値は7,317円で、現在の株価より33%高くなります。最も悲観的な「味千型」でも5,881円です。ただし、価値の75%は2036年以降の継続価値が占めており、答えは2027〜30年の予測よりも、永続成長率と新規投資の利回りの前提で大きく動きます。そこで本レポートでは、DCFを「絶対値を出す道具」ではなく、株価が織り込んでいる割引率を逆算するレンズとして使います。

図12
DCFによる1株当たり価値(CAPMの割引率6.0%)
円、中国本土の出店シナリオ別
出所:自己計算

Comps:中国比率の高い外食ほど評価は低い

海外・中国の比率が高い外食企業のEV/EBITDA(家賃を差し引く前)は、トリドール9.1倍、海底撈5.7倍、Super Hi 4.4倍と低く、F&LCの14.5倍はその中央値の約2.5倍です。市場は中国の利益に高い割引率をかけており、F&LCにはその上で成長分の評価が上乗せされています。ここではCompsを株価の算出には使わず、市場が中国・海外の利益にかける割引の大きさを読む材料として使います。

図13
EV/EBITDA:海外・中国比率の高い外食とF&LC
倍、家賃を差し引く前のEBITDA(IFRSの会社)
注:F&LCは2026/9期の会社予想ベース。比較会社はYahoo Financeの直近通期決算に基づく概算(2026年10月13日)

株価と計算上の価値の差は、どこから来るか

DCFの価値(7,317円)と株価(5,484円)の差は、市場が成長を低く見ているか、より高い割引率を求めているかのどちらかで生まれます。株価だけでは区別できませんが、手がかりはあります。近い将来の成長はアナリスト予想と一致しており、2026年春の決算では上振れに株価が+12%前後反応したものの、夏の上方修正には反応しませんでした。市場の成長見通しは実績に追いついています。一方、日中関係が悪化した2025年11月17日には、業績に変化がないのに株価が1日で13.5%下落しました。

図14
出来事への株価の反応
TOPIXに対する超過リターン(%)
注:日中関係の悪化は1日の値。超過リターン=F&LCのリターン-β×TOPIXのリターン。出所:Yahoo Finance、自己計算

政治ニュースで急落するリスクは、平常時の値動きから測るβには映りません。証拠は、市場が中国の政治リスクに対して割引率を上乗せしていることを示しています。

07中国の政治リスクの値段

F&LC自身の株価から逆算した割引率を当てはめると、現在の株価がそのまま出てくるだけです。そこで、市場が中国の利益に求める上乗せを、F&LC以外の市場データから推定しました。株式市場全体と外食業界という、異なる二つの断面から読んでいます。

① 株式市場全体:3.2pt

中国株の益利回り8.8%(PER 11.4倍)-日本株6.6%(同15.2倍)+成長率の差1.0%。株価=利益÷(要求利回り-成長率)より、要求利回り≒益利回り+成長率と読める。

② 外食業界:3.4pt

(WACC 6.0%-成長率2.0%)×(国内中心の外食14.9倍÷中国・海外型8.0倍-1)。倍率≒c÷(WACC-g)なので、倍率が低いほど割引率が高い。

二つはどちらも市場価格から読んだ値なので独立した検証ではありませんが、断面を変えても約3ptでそろいます。この平均3.3ptを「市場の平均的な中国リスクの値段」とし、F&LCのキャッシュフローのうち中国本土の分(利益比率31%→41%)にだけ上乗せして割り引きました。

図15
中国本土分の割引率に上乗せしたときの理論株価
円
3.3pt=市場の平均5.6pt=現在の株価が織り込む上乗せ
出所:自己計算

市場平均の3.3ptで割り引くと理論株価は5,887円で、現在の株価は約5.6ptの上乗せに相当します。ただし、この差は長期の新規投資の利回り(RONIC)の前提に左右されます。2036年以降のRONICを20%から15%に下げると、株価が織り込む上乗せは3.7ptとなり、市場平均とほぼ同じになります(付録C)。

08結論

前提を置いた場合の理論値
5,887円
中国本土分に市場平均3.3ptを上乗せ。現在の株価5,484円に対し+7%
前提による幅(中国本土の出店シナリオ別)
5,096〜6,372円
現在の株価に対し▲7%〜+16%(表1)。割引率・成長率・新規投資の利回りの前提で大きく動く計算値で、株価の予想ではない。

事業は強く、予測も市場の見方と整合しています。株価と理論値の差は、成長の見方ではなく、中国リスクへの割引から生まれています。この差が縮むのは、中国本土の成長が続き(利益の上振れ)、同時に中国リスクの割引が平均並みに縮む(評価の上昇)場合です。

表1 前提別の理論値(中国本土分に3.3ptを上乗せ)
中国本土のシナリオ為替 据え置き円高10%
味千型(失速)5,096円(▲7%)—
会社目標ペース5,303円(▲3%)5,134円(▲6%)
外資大手型5,588円(+2%)—
中間(既定)5,887円(+7%)5,663円(+3%)
直近ペース継続6,372円(+16%)—

理論値を押し上げる要因

  • 2026年11月の通期決算と2027/9期の会社計画
  • 日中関係の緊張時でも中国本土の既存店売上が安定すること
  • 中国の外食企業の評価の回復

押し下げる要因

  • 日中関係の再悪化による客数減
  • 円高への反転
  • 国内の値上げの限界
  • 急拡大による既存店の回転率低下

注目すべき指標

  • 中国本土の出店数と既存店売上
  • 2028/9期以降のアナリスト予想
  • 海外のEBITDAマージン(23%台を保つか)
  • 国内既存店の客数

付録計算の詳細

A 株主資本コストとWACC
項目値根拠・計算
リスクフリーレート2.39%10年国債2.99%-日本の信用リスク分0.60%(Damodaran、格付けA1)
外食業種のβ(借入の影響を除く)0.66Damodaran、世界410社
D/E(リース負債を含む、時価)18.3%(借入775億円+リース負債1,507億円)÷時価総額12,463億円
β0.740.66×(1+(1-34.9%)×18.3%)
株式リスクプレミアム5.15%売上の地域で加重(日本・中国本土5.14%、台湾・香港5.01%ほか)
株主資本コスト6.2%2.39%+0.74×5.15%
WACC6.0%株主資本94.2%、負債コスト3.0%
税率:34.9%=2027/9期以降の法定実効税率(防衛特別法人税)、27%=2025/9期の実際の負担率(DCFのNOPAT)、34.1%=2025/9期までの法定実効税率(過去のROIC)
B DCFの前提とフリーキャッシュフロー
億円2027/92028/92029/92030/92035/9
売上収益6,1517,0557,9468,82211,572
営業利益(IFRS)6447638831,0021,314
NOPAT(家賃控除後・税引後)448531616699917
純投資175134896361
フリーキャッシュフロー273398527637856
事業価値から株主価値へ億円
FCFの現在価値(2027〜35)4,117
継続価値の現在価値12,563
事業価値16,681
+現金・定期預金、京樽の売却代金773
-借入金・社債、非支配持分824
株主価値(1株当たり7,317円)16,630
永続成長率2.0%、新規投資の利回り30%(2031〜35)・20%(2036〜)、税率27%、期央割引、基準日2026年9月末。家賃は費用として扱い、リース負債は差し引かない
C 新規投資の利回り(RONIC)の根拠と感応度

海外新店1店の投資は約2.1億円(2026/9期の出店計画174.9億円÷83店、敷金を含む)。1店舗当たり売上6.55億円、家賃・償却控除後の営業利益率13.0%、税率27%でNOPATは0.62億円となり、新店のROICは約30%です。DCFと同じ基準(家賃を費用、税率27%)で測った現在の全社ROICは37%で、リース負債を投下資本に含めた10.8%とは定義が異なります。

RONIC(2031〜35→2036〜)CAPMでの価値中国分+3.3ptの理論株価株価が織り込む上乗せ
30%→20%(基準)7,317円5,887円(+7%)5.6pt
20%→20%7,228円5,803円(+6%)5.0pt
15%→15%6,933円5,563円(+1%)3.7pt
30%→WACC5,876円4,792円(▲13%)0.8pt